ヨークシャテリア 飼い方

「ヨーキー」の愛称で親しまれている、ヨークシャテリアは、ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）の分類では、テリアに分類される犬種です。

１９世紀中ごろに、イギリスのヨークシャ地方の工業地帯の家屋で、ネズミ捕りのために作られた狩猟犬です。

ＪＫＣの規定では体重は３．１�sまでとされていますが、比較的新しい犬種で、現在の姿に固定されるまでに、様々な犬種が交配に使われたため、大きな個体になるケースも多く見受けられます。

生まれてからからしばらくは、ブラック・タンの被毛に覆われていますが、成長していくにつれて、次第に毛の色が変わっていき、一説では、「一生の間に７回毛の色が変わる」とも言われています。

ヨークシャテリアはシングルコートで、シルキーコートと呼ばれる、シルク（絹）のような毛質をしています。

伸ばし続けてフルコートになると、その毛は地面まで届き、直毛で、そのシルクのような美しさから、「動く宝石」ともいわれています。

日本では長く人気を保っている犬種ですが、皇太子妃雅子殿下の御実家の小和田家で飼われていたことでも、話題になりました。

しかし、シルキーコートの毛質は毛玉ができやすいため、一般家庭で飼われる場合には、サマーカットのように短く切ったり、長い毛をラッピングさせたりしている場合が多いようです。

チワワに次ぐサイズの小型犬のため、室内飼育も可能で、性格は陽気で賢く、ペットとしても最適です。

ただ、小さく、愛くるしい姿をしていますが、テリア系の犬種のため、勇猛果敢なところがあり、人や犬に対して、攻撃性を見せる個体もいます。

無駄吠えをする場合もあるので、室内飼育の場合でも、小さいうちに、必要最小限のしつけはするようにしましょう。

また、小型犬特有の気管虚脱や膝蓋骨脱臼なども見られるので、呼吸が苦しそうになっていたり、歩き方がおかしくなっていたり、どこかを触ると痛そうにしている場合は、すぐに動物病院に連れて行くようにしましょう。