柴犬 飼い方

柴犬は、昭和１１年に国の天然記念物にしてされた、日本犬です。

ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）の分類では、家庭犬に分類されており、オス犬は３９．５ｃｍ、メス犬は３６．５ｃｍの上下各１．５ｃｍまでが理想体高とされており、国の天然記念物に指定された日本犬種のうち、唯一の小型犬種です。

柴犬の起源は古く、縄文時代にまで遡ることができ、人間と狩りをし、人間と一緒に埋葬されている柴犬もいるなど、古くから日本人と共に生きてきた犬種です。

そのため、四季のある日本の気候に合っており、欧米原産の犬種に比べ、暑さにも寒さにも強いといわれています。

柴犬は小型ながら骨格がしっかりしており、筋肉質で、大変丈夫です。

また、番犬の要素が強く、飼い主に対しては大変忠実ですが、他者に対しては警戒心を露わにし、厳しい面を見せるため、初めて犬を飼う人には、飼うのが難しい犬種といえるでしょう。

しかし、最近では、都市部を中心に屋外で飼われる番犬から、ペットとしての柴犬の需要が高まっているため、改良が進み、攻撃性が低く、穏やかな性格の柴犬も増えているようです。

一般的に、オス犬よりもメス犬の方が、穏やかな気質の柴犬が多いようです。

柴犬の中でも、小柄な柴犬を「豆柴（まめしば）」といってペットショップやブリーダーで売っている場合が多く見られますが、豆柴犬という犬種は存在せず、柴犬の中で小柄な系統の中から生まれた子犬であって、必ずしも、小さい柴犬になるとは限らないため、注意が必要です。

柴犬の毛の色は赤、黒褐色、胡麻、黒胡麻、赤胡麻のいずれかで、短毛のダブルコートの犬種で、アンダーコートは非常に柔らかく、トップコートは硬い毛に覆われています。

日本の気候にあった毛質のため、基本的な手入れはブラッシングのみでよく、換毛期の際には、アンダーコートをしっかり取り除いてあげましょう。

皮膚にトラブルがない限りは、シャンプーは３週間に１度から、月に１度くらいでも大丈夫でしょう。

番犬の要素が強い日本犬のため、子犬のときから、飼い主が完全に制御できるように、しっかりしつけるようにしましょう。