フレンチブルドック 飼い方

フレンチブルドッグは、ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）によれば、愛玩犬に分類される犬種です。

１９世紀の終わりに、パリの下町のブリーダーがブルドッグを元に、マスティフなどと交配させて作出し、パリの市場や肉屋などで、飼われていたものが、徐々に上流社会へと拡がっていったといわれています。

独特なガッチリとした体型で、ＪＫＣによる理想体重は８〜１４�sと幅が広く、アメリカが原産のボストン・テリアとよく似ています。

ボストンテリアは立ち耳で、耳の先に角があるのに対して、フレンチブルドッグはバッド・イアといわれる、コウモリのような耳の形をしているのが特徴です。

風貌のイメージとは違い活発に動き、遊ぶことが大好きな個体が多く、飼い主に対しては愛情深く接しますが、マスティフなどの闘犬の血が流れているため、ほかの人や犬に対しては、激しい攻撃性が向けられる場合があります。

力も強いため、子犬のうちからしっかりとしつけをするようにし、散歩は必ず大人で、且つ、犬を制御できる人がするようにしましょう。

そのほか、フレンチブルドッグを飼うには、多くの注意が必要です。

その独特の体型から、ヘルニアの発症率が大変高く、足を引きずるようになったり、歩けなくなる個体が多いようです。

予防のため、食欲旺盛な犬種ですが、太らせないように気をつけましょう。

また、鼻が短い短頭種のため暑さには非常に弱く、たとえ少しの散歩でも、熱中症を引き起こす場合があります。

飛行機についても、ＪＡＬでは１年通して、フレンチ・ブルドッグとブルドッグの輸送はできず、ＡＮＡにおいても７月１日〜９月３０日の期間は、フレンチ・ブルドッグを含めた、１３種の短頭種犬は輸送することができません。

これは、ほかの犬種よりも熱中症や呼吸困難になるリスクが高いためです。

夏の間は室内においても、温度管理には細心の注意を払うようにしましょう。

皮膚が弱いことが多いので、顔のまわりのシワの部分の汚れや鼻水は、こまめにふき取り、皮膚を清潔に保つように心がけましょう。