ポメラニアン 飼い方

ポメラニアンは、ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）の分類によれば、「原始的な犬・スピッツ」に分類されます。

ポメラニアンとは、ポーランド北西部からドイツ北東部にまたがるポメラニア地方にちなんで名づけられ、スピッツ系のほかの犬種と同じく、サモエドが祖先といわれています。

ＪＫＣにおいては、体高は２０ｃｍ（±２ｃｍ）、１．８〜２．３�sが理想とされている、小さな犬種です。

これは、１９世紀にイギリスのヴィクトリア女王が小さいタイプのポメラニアンを愛好し、繁殖させたため、小さいポメラニアンが流行し、現在の大きさに固定されたためです。

それ以前は今の倍くらいの大きさがあったと、いわれています。

ポメラニアンはダブルコートの犬種で、アンダーコートが大変豊富で、被毛の美しさが特徴です。

元々、ポメラニアンのカラーは、ほとんどがホワイトでしたが、ヴィクトリア女王がレッドを好んだため、レッドが流行するきっかけになり、現在も、ホワイトよりもレッドが多く見られるようです。

そのほか、ブラックやセーブル、ブラックアンドタン、ブリンドルなど、また、そのコンビカラーも存在するなど、実にたくさんのカラーが存在し、全犬種の中でも最多のカラーを誇っています。

ただし、ブリンドルマールとレバーマールは認められておらず、ダブルマールは遺伝性疾患を抱える率が高くなるため、注意が必要です。

毛の量が大変豊富なため、毎日のブラッシングは欠かせません。

換毛期にはしっかり、アンダーコートを取ってあげるようにしましょう。

また、最近では柴犬やライオンのようなカットにするポメラニアンを多く見かけます。

しかし、被毛には、紫外線から皮膚を守る作用もあるので、紫外線の強い時期に、あまり切り過ぎないようにすることも大切です。

ポメラニアンは活発で、人にも犬にも友好的であり、大変丈夫な犬種です。

スピッツ系の犬種に見られるように、不安を感じたり、物音等に対して、吠えやすい個体が多いので、無駄吠えのクセをつけないように、子犬のうちからしつけるようにしましょう。