シャンプー
犬は人間に比べて、皮膚が弱いといわれています。
なぜなら、犬の皮膚は人間の皮膚の3分の1から、5分の1程度の薄さしかないため、人間よりも皮膚が敏感なためです。
また、現在、日本で飼われている犬は、欧米原産の犬が多く、原産国では問題のない皮膚の犬でも、高温多湿の日本の気候があわず、皮膚トラブルに悩まされていることも多いようです。
皮膚にトラブルのない犬の場合、皮膚のターンオーバーは、人間が28日くらいに対して、20日くらいだといわれています。
犬のシャンプーは、この皮膚のターンオーバーにあわせて、約3週間を目安にするとよいでしょう。
犬の皮膚はデリケートなため、必要以上にシャンプーをしすぎても、皮膚トラブルをおこす原因となってしまいます。
犬を自宅でシャンプーする場合には、人間用のシャンプーでは犬の皮膚には刺激が強過ぎてしまい、炎症を起こす原因となるので、必ず、犬用に作られた低刺激のシャンプーで洗うようにしましょう。
犬用のシャンプーには、人間と同じように短時間で手軽に洗うことができる、リンスインタイプのものから、ショードッグ用に作られたプレミアシャンプーまで、様々なものがあります。
自分の犬の毛質にあったものを選ぶようにしましょう。
犬に毛玉ができやすかったり、静電気が起きやすい場合には、犬用のトリートメントを使うのも、効果的です。
また、毛を生乾きにさせると、皮膚に細菌が繁殖し、皮膚病の原因となるので、必ずドライヤーを使い、しっかり乾かすようにしましょう。
その際には、同じ場所に熱風があたり過ぎないように、注意が必要です。
皮膚トラブルが起きている場合には、皮膚のターンオーバーが異常に速くなり、最短で3〜5日間隔になってしまう場合があります。
そういった場合には、動物病院を受診し、犬の皮膚の状態にあったシャンプーや、シャンプーの間隔を指導してもらうようにしましょう。
皮膚の状態が悪化していくと、日に日にかゆみが増し、毛が抜けていってしまうことがあります。
そうなると、抗生物質などの内服が必要になる場合もあるので、早めに獣医師に診てもらうようにしましょう。
今、日本で飼われている犬は、イギリスやドイツなど欧米原産の、いわゆる洋犬が多く見られます。
元々、犬の皮膚は人間の3分の1から5分の1程度しかなく、皮膚の強い動物ではありません。
そのため、人間以上に皮膚が敏感に反応し、アレルギー性皮膚炎を発症しやすいといわれています。
また、特に洋犬は、原産国の気候にあわせて寒さに耐えられるようダブルコートの犬種が多く、日本の高温多湿が苦手です。
雨が多く湿度が高くなってくる梅雨のころから、夏の暑さがおさまり、寒くなってくる季節ころまで、皮膚に炎症を起こしている犬が、とても多いようです。
免疫力が低下してきたり、カビや細菌などが増殖すると、皮膚の免疫機能が低下して、新陳代謝が急速に進むようになり、皮膚がベタベタになって油っぽくなったり、乾燥して、異常にフケが出るようになったりします。
これは、犬の脂漏症という病気です。
脂漏症になると、皮膚をバリアする機能が弱まってしまうので、かゆみを伴う赤い発疹のようなものが、全身にできていき、毛が抜けてしまうこともあります。
毎日の食事や生活環境を改善すると同時に、皮膚を清潔に保つよう、新陳代謝のサイクルにあわせて、薬用もしくや殺菌シャンプーで洗うようにしましょう。
投薬が必要な場合もありますので、まずは動物病院で相談するとよいでしょう。