ペキニーズ

ペキニーズの飼い方

ペキニーズは、ジャパンケネルクラブ（ＪＫＣ）では、愛玩犬に分類される犬種です。

中国の宮廷において長らく、門外不出の犬種として、歴代皇帝たちの愛玩犬として、愛されてきました。

祖先犬はチベット仏教の聖都ラサ市が原産のラサ・アプソといわれ、ダライ・ラマは歴代の中国皇帝に、ラサ・アプソを献上する習慣があったといわれています。

ペキニーズとラサ・アプソとの交配によって誕生したのが、現在のシーズーであり、ペキニーズ、ラサ・アプソ、シーズーの姿かたちが似ているのは、このためです。

ペキニーズは骨太なため、体のサイズに対して体重が重く、ＪＫＣにおいての理想体重は、牡は５㎏を超えてはならず、牝は５．４㎏を超えてはならないとされており、同サイズの小型犬と比べると、体重が重いことが特徴です。

被毛はダブルコートで、まっすぐな長毛に、豊富な毛量を誇るアンダーコートが特徴です。

毛の色はレバーとアルビノ以外は、あらゆる色が認められています。

毛が絡みやすく、毛玉が出来やすいので、丁寧にブラッシングをしてあげ、顔のしわの部分には汚れがたまらないよう、拭いてあげるようにしましょう。

中国宮廷において門外不出の愛玩犬だったため、運動能力はあまり高くありません。

前足はがに股で、体を揺らしながら歩くなど、のんびりとしているため、室内飼育も可能です。

暑さには非常に弱いため、熱中症には気をつけるようにし、暑い時期の室内ではクーラーをかけるようにしましょう。

攻撃性はあまりありませんが、飼い主に対しては従順で忠実であり、勇敢な姿を見せることがあります。

また、自尊心が高く、頑固で性格なため、愛玩犬といっても、飼い主に愛想を振りまくことはなく、マイペースな性格です。

独特な体型からヘルニアになりやすいため、滑りやすい床や、階段の上り下りなどには気をつけ、太り過ぎないように、体重管理に気をつけるようにしましょう。

目が出ているため、眼球を傷つけないよう、散歩だけでなく、室内においても注意が必要です。