爪切り(爪のケア)
犬の手入れの中で欠かせないものの一つに、「爪切り」があります。
爪を切らないでいると、ずっと伸び続けていき、やがて先端が丸く曲がり、犬は歩きにくくなってしまいます。
大型犬は、お散歩でアスファルトの上を歩くだけでも、爪がすり減っていくことが多いので、こまめに爪を切る必要がないこともありますが、小型犬や大型犬でも芝生や土の上など、比較的やわらかいところを歩くことが多い場合は、定期的な爪切りが欠かせません。
また、犬には、狼爪(ろうそう)といわれる爪があります。
子犬のうちに切除していたり、退化している場合もありますが、多くの場合、前足の内側の、地面に接することのない部分に生えており、後ろ足の同じ場所にも、生えている場合もあります。
この狼爪の関しては、すり減ることなく伸び続けていき、放っておくと、皮膚に食い込んでいってしまうので、あまり長くならないうちに、切ってあげるようにしましょう。
犬の爪には、大きくわけて、白い爪と黒い爪があります。
一般的に、爪の色は犬の毛の色に近い場合が多く、毛の色が茶や黒など、濃い色の犬の場合は黒い爪が多く、逆に薄い色の犬の場合は、白い爪が出る場合が多いようです。
ただし、一匹の犬の爪の中でも、白い爪の隣に黒い爪があったりと、混在している場合もありますし、茶色の爪の犬もいます。
白い爪であれば、爪の中を通る血管が透けて見えるので、血管を切らないように爪を切っていけばよいので、比較的爪切りは簡単です。
しかし、黒い爪の場合は、中を通っている血管がまったく見えないので、どこまで爪を切ってよいのかわからず、白い爪と同じようには、爪を切ることができません。
少しずつ切っていき、血管の先端が見えてきたら、爪切りをやめるようにしましょう。
血管まで切ってしまうと、犬は激痛がトラウマとなり、二度と爪切りをやらせてくれなくなります。
自分で切るのが難しいようであれば、犬の爪切りに慣れている動物病院やトリマーさんにお願いするのも、一つの方法です。
動物病院やトリマーさんのところには、止血剤といわれる、すぐに血を止める薬が常備されているので、安心です。